三年後の稽古

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【王貞治】“人間ならミスをするというのであれば、プロは人間であってはいけない”【名言】

本日は【人間ならミスをするというのであれば、プロは人間であってはいけないby王貞治でございます。

 

この王さんの言葉には、「人間にはミスはつきものである」とか、「ミスはしてしまったけど自分なりに頑張った」という甘えを許さない強さと厳しさがあります。

自分自身の限界まで、厳しさを課してきた者のプライドを感じられます。

 

王さんは、ピッチャーが少しでも甘い球を投げると、絶対にホームランをちます。

野球の場合、バッターのミスや失敗は三振であったり、ヒットにならないことを言ったりします。

 

しかし、王さんは違います。

王さんの考え方は、甘いストライクボールをホームランにできなかったことがミスになるのです。ヒットを打っていてもミスです。

 

実は王さんは、巨人で荒川コーチに出会うまで、グラウンド以外ではほとんど練習をしない選手であったそうです。だが、1961年に荒川コーチに出会い、生活は激変します。

 

生来の素直さでコーチの言うことをすべて聞き、コーチとともに夜通し畳の上で素振りをしたり、日本刀を素振りしたり、極限まで練習をするようになった。すると成績はみるみるあがり、3年後には当時の年間最多本塁打数の記録を打ち立てるまでになります。

 

荒川コーチは、「もう俺のところには来なくていい」と言いますが、王さんは正座をして、「いままで以上にしごいてください」と返したそう。

 

「最高のものを求める強い気持ちがないと、結果は出ないものなんだ」これもまた王さんの言葉だが、年間最多本塁打の記録を塗り替えてもなお精進し続けた彼の努力の源がかいま見える言葉です。

 

 

仕事でも、受験勉強でも、「自分なりに頑張った」という人は成功しません。

「人間だから仕方ない」そう考える人はまだまだ勉強が足りないのです。

 

日本で最も入るのが難しい東大理三に受かった人たちは、夏休みは一日どのくらい勉強したのかを聞くと、寝ている時間以外はずっとやっていたと答える人が多いです。毎日15時間。

 

その人たちは、一時間の間にも、物凄い量の問題を解いています。時間の長さだけでなく量の多さで質も決まってくる。

 

量質転化という言葉があるが、徹底的に努力し続ける素直さと、最高のものを求める強い気持ちがあって初めてミスもなくなってきます。

 

仕事であっても、「ミスはつきもの」と言って同じミスを繰り返す人と仕事をしたいとは誰も思わないだろう。

常に意識の量を増やし、いろいろなことに気づきを持ち、ミスを減らしていくのである。

 

「最高を求める気持ち」が、人を一流に引き上げるのである。

 

王貞治

1940年生まれ。日本生まれ中華民国籍の元プロ野球選手、監督。現役時代は読売ジャイアンツの主砲として、公式戦通算868本を初めとする数々のプロ野球記録を保持。

長嶋茂雄とともにプロ野球黄金期を支える。1977年の日本の国民栄誉賞創設のきっかけとなった人物でもある。

そのすさまじい練習量と、人格者としての逸話はいまも語り継がれている。